株式会社インフラトップ
オウンドメディアで掲載している記事の"徹底的な質の向上"を目的にPtengineのinsight(アクセス解析)を導入したのち、CVRの指標向上も優先度が高まり、Engage(体験向上)機能の利用も開始しました。オウンドメディアの滞在時間増加、さらには獲得数の向上も実現しています。今回はマーケティンググループでSEOとLPOを担当している大庭啓太さんに、どのようにサイト改善を行ってきたのか、また直近の新型コロナウイルスにおけるマーケティングへの影響とその対応についてもお話を伺いました。
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Ptengineは、企業の業種や規模に問わず、誰でも簡単にユーザーの理解に基づいて継続的にオンラインビジネスの収益を向上させられることを支援するサービスです。
無料登録する大庭氏 :弊社が運営しているWEBCAMPNAVI(オウンドメディア)の記事の質を向上させる目的でPtengineのInsight機能を導入しました。導入前は本質的なSEO対策ができておらず、Googleの検索アルゴリズムのアップデートの度にダメージを受けているような状況や、強いオウンドメディアを持った競合も多いため徹底的に記事の質を上げる必要がありました。
大庭氏 :オウンドメディアは、現在デザイナーとライターを併せて20名ほどのSEOチームで運用していまして、月間約100件の記事をUPしています。僕はSEOの責任者という立場で、全ての記事に目を通してInsightを確認しながら記事の改善点をチェックバックしています。具体的にはヒートマップで「読まれていない」と判断できる場所に仮説を立て改善していくイメージです。改善する際には、読みやすいかつ読みたいと思わせるライティングになっているかどうか、文字の装飾や記事中の画像にオリジナル性があるかなども意識しています。
大庭氏 :直接的にSEOの改善につながる”滞在時間”を大きなKPIとしていますが、導入前の滞在時間は1分半であったのに対して現在は4分半に改善され、それがセッションの伸びにもつながっています。
大庭氏 :認知に貢献できるオウンドメディアに成長してきたので、次はCVRの改善にも取り組みたくてEngage機能でポップアップ施策をしています。現在は、オウンドメディア内のセッションが多い記事にポップアップを出して、CVRが高い記事への送客を行いコンバージョンに近づける施策を行っています。例えば「プログラミングで稼ぐ方法」という記事を閲覧したユーザーはCVRが高い傾向にある"キラーコンテンツ"なのですが、アクセス数の多い人気記事を閲覧しているユーザーに対してEngageでポップアップを出してこの記事に誘導しました。このように導線を整備する施策を行ってからCVは3倍から4倍は増えています。
大庭氏 :コロナの影響でユーザーや世の中のニーズが変わってきたと感じています。1つは「手に職をつけたい」「リモートしやすい職業で働きたい」といった働き方への需要の高まりと共にエンジニア転職のニーズはますます増えてきています。マーケティングの側面でもそういったキーワードの検索ボリュームが増えた影響で、Webサイトのセッションが1.2倍ほどに増加しました。もう1つは、オンライン受講という参加方法に関する需要の変化です。弊社のビジネスとしても、緊急事態宣言を受けて元々対面形式で展開していた教室を閉める必要があったため、全講座をオンライン対応しました。こういった急なニーズの変化に対してWebサイト上でも対応していく必要がありました。
大庭氏 :DMM WEBCAMP(サービスサイト)上にEngageを使ってオンライン対応を訴求するポップアップを出しました。既にクリエイティブがあったので、緊急事態宣言で教室を閉めることになった際にすぐ上長に許可を取り、その翌日にはポップアップを差し替えることができました。
大庭氏 :そうですね。Engageを活用すれば、素材さえあればマーケター自身が細かなポップアップの出し分けができるので、例えば通常時でも文言の変更だけであれば30分あれば変更することができていますし、クリエイティブの変更になった場合も1営業日あれば変更できると思います。
大庭氏 :誰でも客観的に数値を分析できる点が大きいと思っています。UIやUXがわかりやすく、クリック率や表示回数などがパっと見てわかります。例えば、”どのクリエイティブを差し替えるべきか”という判断もすぐにできるので、デザイナーさんと話をしてクリエイティブに落とし込んでいくだけで、スピーディーに改善していくことができます。
特に、Insightに関しては、ライターやデザイナーなどマーケティングを知らない人が見ても内容を理解してもらうことができます。ライティングは正解がないので、僕の感覚ではなく数字でフィードバックした方がライターも納得して改善がしやすいので、コミュニケーションの面でも助けられています。Engageに関しては、簡単にポップアップが出せる点に加えて、出した後もすぐに数字を確認し改善できる点が魅力的ですね。Engageがないと、ポップアップを1つ出すにも社内の開発チームにお願いする必要があるため、開発コストはもちろんですが、自分やチームのコミュニケーションコストも含めて削減できるのは大きな強みだと思っています。
大庭氏 :オウンドメディアに関しては、まずデザイナーさんやライターさん自身がInsightを使いこなしていただけるようにしていきたいと思っています。現在は僕がInsightを見て改善点を伝えている状況なので、今後はライターさんやデザイナーさん自身もPDCAを回していける形を作っていきたいです。Engageに関しては、これまでセッションやCVRを基準に記事の導線を作っていましたが、今後は記事の内容や文脈毎に細かく導線を作っていこうと考えています。ユーザーによって求めている情報は異なるので、カテゴリー別に、理想を言えば記事ごとに細かく出し分けをしていきたいです。
サービスサイトに関しては、Insightをもっと活用したいと思っています。離脱率が高いページの改善やユーザーにとって見にくくなっているセクションの改善などを積極的に行っていきたいです。