blog»【完全初心者向け】SEOってなに?を徹底解説
2020年06月29日
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デジタルマーケティングに取り組むマーケッターは、ウェブサイト上での成果を目標達成に向けて最大化させるために日々、様々な施策を実行しています。例えば、CV数増加に向けて、ウェブサイトへの流入数を増やしたり、デザインを変更して流入ユーザーとのコミュニケーションを図ります。目標達成のためには、ウェブサイトの数値状況や管理する人の特性や人数に合わせて、適切な改善を繰り返し続ける必要があります。
ウェブサイトへの集客は、検索行動からの流入が大半を占めており、検索順位がアップすることで、比例するように閲覧数のも増加します。これは検索順位がアップすることで、ユーザーへの露出度が高まり、クリック率が改善されるためです。ウェブサイトへの流入数を増やしたいのなら、検索エンジンで上位表示されることを意識した施策を行うことが大切です。このように、ウェブサイトの検索エンジンへの評価を高める一連の施策をSEOと言います。この記事では、SEOの基礎知識や、実際にどのようなアプローチを行うか、参考例をご紹介します。
運営するウェブサイトの閲覧数が伸び悩んでいたり、検索順位の1ページ目どころか、どれだけページ数を進めても表示されず、悩んでいる方も多いと思います。このような悩みは、自身のウェブサイトを表示する検索エンジンであるYahoo!やGoogleなどに、良質なウェブサイトと認められていないことが原因です。
検索順位の上位に表示し、閲覧数を増やしたいのなら、検索エンジンに良質なウェブサイトと判断してもらう必要があります。このような判断をしてもらうために、自身のサイトを検索エンジンに対して、適切な状態に改善することをSEOと言います。SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取り名付けられた略語で、直訳すると検索エンジン最適化という意味です。
検索エンジンが、新たなウェブサイトやページ、更新された内容を取り込むことをクロールと言います。また、クローラーとは、Googleの検索エンジン上にある膨大な数量のウェブサイトに対して、クロールするロボットです。そして、検索順位が決まる仕組みは、このクローラーが行うクロールというものが関わっています。
クロールにより集めたデータをGoogleが登録することをインデックスと言います。インデックスされた情報を、Googleが様々な要因から定めた検索アルゴリズムを用いて評価します。そして検索キーワードと、より親和性があると判断されたものから順に検索結果として表示されます。
SEOの歴史は長く、過去のSEOは、よりテクニック的な要素が重要視されていました。過去にGoogleが用いていた検索アルゴリズムは、現在と異なり、より複雑な方法で評価を行なっていました。そのため、評価から逃れて、検索上位を獲得するようなテクニックが多く存在していました。
例えば、他サイトから引用されるリンク(被リンク)が多ければ多いほど、検索順位が上がりやすくなるという評価基準を設けていました。これはGoogleが、被リンクの多いページほど、多くのユーザーから評価されていると判断していたためです。このことが原因となり、検索順位を上げたいサイトを自作自演で何度も引用することで、検索順位を不当に上げる行為が多発しました。しかし、このようなテクニックはGoogleの評価基準が変更されたので、既に通用しません。現在は、ユーザーが求める良質なコンテンツを届けることで評価されます。
SEOで良質なサイトと判断されるためには、Googleのアルゴリズムが密接に関係します。Google以外にも検索エンジンはありますが、日本において検索エンジンのシェアは、GoogleとYahoo!が約95%を占めています。そして、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを利用しています。そのため基本的には、Googleの検索エンジンだけに注目することで、SEO対策を行うことが可能です。
現状最も効果的なSEO対策は、Googleの考えるSEOに沿ってウェブサイトの運営を行うことです。Googleの検索順位に対しての考え方は、公式から発表されています。
Googleは会社の理念として10個の項目を掲げています。これらの項目を理解することで、Googleという企業の経営への考え方を理解できます。SEO対策を行う上で、競争する場所の基準を知ることは非常に大切です。しっかりと把握するようにしましょう。
検索ランキングを決定する要因はについては、Googleが既に発表しています。その中の1つが良質なコンテンツを届けることです。Googleに良質であると判断してもらうために重要なポイントは、E-A-Tを理解することです。Googleはガイドライン内で、E-A-Tについてこのように言及しています。
何もないウェブサイトやページ ユーザーを助けることを目的としていないページや、潜在的に拡散する可能性のあるページなど、ある種の有益な目的のために作成されたページを含みます。
憎しみ、害を与える、または誤報や誤魔化すユーザーは、最低評価を受けるべきです。
有益な目的を持つ他のすべてのページについて、専門知識の量、権威性、信頼性(E-A-T) は非常に重要です。ご検討ください。
・ウェブサイト担当者の専門性。
・創作者の権威性、ウェブサイト担当者自身の権威性、ホームページの権威性。
・コンテンツ創作者、ウェブサイト担当者自身、ホームページの信頼性。
E-A-Tとは、Googleが検索品質評価ガイドライン内で、ページ評価の重要項目として定めている項目です。E-A-Tとは、Expertise(専門性があること)Authoritativeness (権威性があること)TrustWorthiness (信頼性があること)の頭文字を取った略語です。つまりGoogleは、専門性、権威性、信頼性のあるコンテンツが良質であると考えています。
その他にも、Googleの検索品質評価ガイドライン内で挙げられている項目の1つがYMYLです。YMYLはYour Money or Your Lifeの頭文字を取った略語です。日本語に訳すと、あなたのお金、あなたの人生という意味になります。Googleはガイドライン内で、YMYLについてこのように言及しています。
2.3 Your Money or Your Life (YMYL)のページ
ページやトピックの種類によっては、その人の将来の幸福、健康、経済的安定性、安全性に影響を与える可能性があります。
私たちは、このようなページを「Your Money or Your Life」ページ、またはYMYLと呼んでいます。
Googleは生活やお金と関わりのあるコンテンツは、通常のコンテンツと比較して、より正確で信頼性のあるものを提供することが重要であると考えています。例えば、金融系や財務系、医療系などが挙げられます。
Googleのアルゴリズムは、キーワードとの関連性の高さや、良質な情報を提供しているかなどの要素により判断します。キーワードとはユーザーが検索する際に用いる単語のことです。このキーワードと記事内容のズレを少なくし、ユーザーの意図したコンテンツを提供することが、検索順位を上げるために大切です。またユーザーがサイトに訪問する場合、疑問や悩みを解決することが目的である可能性が高いです。そのため、多くのユーザーが閲覧するウェブサイトは、それだけ疑問や悩みを解決しています。このような条件を満たしているページがGoogleに良質なサイトと認められ、検索上位で表示されます。その結果、多くのユーザーにクリックされるようになるため、PV数の増加に繋がります。つまりSEOとは、ユーザーと真剣に向き合い、疑問や悩みを解決することであると言うことができます。
リスティング広告は、SEOと比較して説明されることが多いです。両者の共通点や違いについて説明します。SEOとリスティング広告の共通点は、検索結果からの流入数を増やすという目的です。その反面、SEOが検索上位を獲得するための施策であるのに対して、リスティング広告はお金を支払うことで、検索結果の上部に絶対に表示される違いがあります。
リスティング広告は有料ですが、Googleの検索アルゴリズムを無視して上位表示できることや、すぐに反映されることなどが大きなメリットです。そのため、最近ウェブサイトを立ち上げたが、すぐに訪問者数を伸ばしたい場合や、当日まで時間がないイベントへの集客等は、リスティング広告が効果的です。しかしSEOと比較して、クリック率がとても低い傾向があります。検索結果の広告を避けて調べた経験がある方も多いのではないでしょうか。また、お金を支払い続けないと上位表示が終了してしまうため、SEOを用いて上位表示を獲得する方が、長期間に渡って高いクリック率を維持しやすいです。
SEO施策は様々な方法がありますが、全てを一度にやろうとすることはオススメできません。なぜなら、どの改善が閲覧数や検索順位の上昇に繋がったか分からなくなるためです。そのため、最初にSEO施策に取り組む際のオススメの対策例をご紹介します。
ユーザーは見たいページにアクセスするために、キーワードを用いて検索します。そのため、ウェブサイトへの流入数を増やす上で、ユーザーが用いるであろうキーワードを考えることは非常に重要です。たとえ良質なコンテンツを多く提供していたとしても、ユーザーが検索して、訪れなければページの良さは誰にも理解されないからです。
コンテンツは、選定したキーワードを基に作成することで、読まれる可能性が高まります。基本的にキーワードは、ウェブサイトで扱うコンテンツに沿って選定するようにしましょう。ウェブサイトの専門性も分かりやすくなり、E-A-Tの条件を満たしやすくなります。またキーワードには、競合が多いものと少ないものがあります。多いものは検索上位を獲得することが難しいので、最初は競合の少ない、検索ボリュームの小さなキーワードを中心にページを増やすことがオススメです。
ウェブサイト内を改善していくことを、SEO内部対策と言います。検索エンジンがサイトを認識するために巡回させるクローラーや、訪問するユーザーが認識しやすいページにすることを目的とします。
例えば、重複したコンテンツやタイトルを無くすこと、ページを構成するHTMLタグの漏れやズレがないか確認、修正することを中心に行います。その他にも、サイト内の別記事へ流入を促す、内部リンクを設置することも内部対策として挙げられます。内部リンクを設置する際は、内容の関連性が高い記事にすることで、検索エンジンからの評価が高まります。
前述のSEO内部対策はサイト内の改善を行う施策でした。サイト内でわかることは、コンテンツの充実度や見やすさ等に限られてしまいます。そのためユーザーから、ウェブサイトをどのように評価されているか知ることはできません。クリック率や他のウェブサイトからの引用が増加するように改善して、ウェブサイトの評価を高める施策をSEO外部対策と言います。
外部対策の例としては、SNSや動画サービスを運用して、自身のサイトを宣伝することで露出度を増やしたり、デザイン変更を行うことで、共有する際のストレスを減らす方法などがあります。
サイト内で提供しているコンテンツを改善する施策です。例えば、上位表示を狙いたいキーワードに対して、競合サイトがどのようなタイトルをつけ、コンテンツを提供しているかについて調べることで、参考になる部分を自身のコンテンツに落とし込みます。他にも、記事内で提供する情報の信頼性や分かりやすさ、タイトルが誇張されていないか等も挙げられます。
このような対策を行うことで、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供していると、Googleに評価されやすくなります。その結果、検索の上位表示や流入数の増加という目的を達成できます。コンテンツ対策を行う際のポイントは、ユーザーがなぜ検索行動に至ったか考えて、コンテンツを作成することです。自分の書きたいことを書くのではなく、検索するユーザーの悩みを解決することを目的に、ユーザー目線でコンテンツを作成しましょう。
この記事ではSEOの基礎知識や対策例をご紹介しました。閲覧数や検索結果を改善したいと考えている方は、自分本位な運営をせず訪問するユーザー目線で考えることが非常に大切です。
ユーザー目線のコンテンツを提供し続けることで、検索エンジンに評価されるサイトになります。そのため、長期的なユーザーの獲得や、その後のCV数の改善などに繋がります。SEOを意識したサイト運営を行い、理想のサイトにしていきましょう!