blog»ブランド・マーケティング»「広告費がかけられない…」そんな企業がオーガニックマーケティングで成功する方法7選
2025年04月02日
この記事は約12分で読めます。
オーガニックマーケティングとは、広告費をかけずに検索エンジンやソーシャルメディアを活用し、顧客にリーチするマーケティング手法のことです。この手法の目的は、企業や商品の認知度を高めると同時に、顧客との信頼関係を構築することにあります。
近年、SNSではインフルエンサーによるPR目的の商品紹介などがたくさんあり、その中には広告詐欺も見られるようになりました。その結果、広告に対する不信感が高まるという傾向にあります。
そうした状況の中で、口コミサイトなどの第三者目線の意見が非常に重要視されています。そのため、オーガニックマーケティングを通じて商品の本来の魅力を伝え顧客と企業の信頼関係を保っていくことで長期的なブランドの成長に繋げることができます。
本記事では、オーガニックマーケティングの基本概念、種類、メリット・デメリットを詳しく解説し、実際に成功を収めた企業の事例を紹介します。このマーケティング手法は、BtoBにもBtoCにも効果的であり、業種を問わず幅広く活用できます。本記事を通じて、オーガニックマーケティングとは何なのか、そして成功のポイントを詳しく見ていきましょう。
ブログ記事は、企業が自社で作成できる広告費を使用しない非常に効果的なオーガニックマーケティング手法の一つです。知名度が高くない企業でも、ブログ記事を作成することで、検索エンジンからアクセスを集めることが可能となります。特に、検索エンジン経由で訪れるユーザーは、関心のある情報を求めているため、購買意欲が高い傾向があります。
また、ブログを通じてユーザーに有益な情報を提供することで、少しずつ企業の商品やサービスへの関心を高め、最終的に購買意欲を高めることができます。そのため、ユーザーが求める情報を的確に網羅したブログ記事を作成することが、オーガニックマーケティングの成功につながります。
ブログから拡大!ニューヨーク発のコスメブランドGlossier
例えばGlossierというニューヨーク初のコスメブランドはブログを通したオーガニックマーケティングが成功の前進となりました。創業者エミリー・ワイス氏が創業前の2010年にVogueの編集アシスタントを務めながら立ち上げた美容ブログ『Into The Gloss』では、有名人の美の秘訣やメイクのコツをカジュアルかつ親やすい形で紹介し多くの読者の共感を得ました。
2014年にGlossierがローンチされた際にはミレニアル世代の読者層が確立されており、実際に売り上げのうち80%がブログや口コミ経由で生まれました。このように、Glossierは広告依存度を最小限に抑えつつ、消費者のライフスタイルに寄り添いながら購入へと導くことに成功したと言えます。
自社SNSとコンテンツマーケティングは、ブランド認知度向上に役立ちます。オーガニックコンテンツは有料コンテンツのベースとなり、信頼性や共感を顧客に届けることができます。
また自社SNSを効果的に活用することで、企業や商品の認知度を徐々に高めるとともに、一貫性のあるコンテンツを発信すれば、ブランドイメージの定着にもなります。
TechGiant Software (India)
実際に、インドのTechGiant Softwareという会社は、独自のSNSマーケティングを通じて、ブランドの認知度だけでなく、ロイヤリティの高いファンも集めることに成功しました。同社の業界である、中小企業向けのビジネスソリューション業界は多くの競合企業が類似サービスを展開しています。そのため、SNSにてノウハウをレクチャーする教育コンテンツを軸としたマーケティング戦略を展開することで認知度を上げ、ロイヤリティの高いファン層獲得することができました。
結果的に、オーガニック流入が90%増加し、SNS経由のトラフィックが大幅に拡大しました。また、新規顧客登録40%増加し、無料ウェナビー参加者の多くが顧客へと転換していきました。このように、SNSを通じてターゲットに価値を提供するコンテンツ設計をすることで、企業やサービス内容に興味を持ってもらえるユーザーを増やし、ロイヤリティの高いファン層を着実に増やすことに成功しました。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、企業が発信するオーガニックなソーシャルメディアコンテンツと相乗効果を生み出します。実際のユーザーが自身の体験や感想、使用例をSNSに投稿することで、企業発信の情報に生の声と共感が加わります。
ハッシュタグキャンペーンやUGCコンテストを行うことで、ユーザーが主体的にコンテンツを作り出す機会を創出することができます。企業ではなく第三者の視点から商品やサービスが発信されるため、企業が直接広告を作らなくても自然なPR効果が生まれ、高い宣伝効果が期待できるのがメリットです。
さまざまなイベントやキャンペーンは、ブランドの認知度向上やロイヤリティ強化に繋がり、オーガニックコンテンツとUGCの組み合わせにより、認知度の拡大と、信頼性の高いブランディングの一助となります。
たとえば、GoProは#GoProAwardというキャンペーンを実施し、ユーザーに自身のベストショットを投稿させることで賞金を提供。これにより、ブランドと顧客の信頼関係が強化されました。
オーガニックマーケティングの最大のメリットは初期投資を抑えられるという点です。
ブログ、SNS、ウェブサイトのコンテンツ更新などを通じてユーザーに価値ある情報を継続的に発信することで、認知度を向上するステップになります。また、一度作成したコンテンツが長期間にわたり検索エンジンやソーシャルメディア上での集客効果の発揮につながるため、持続的な集客効果が期待できます。
自社のターゲット層にとって需要の高いコンテンツを継続的に発信することで、企業は業界の専門家として知名度を上げ、信頼性を高めることができます。また、顧客は情報が豊富で信頼できるブランドに対してより安心感を持ち、製品やサービスへの信頼が深まります。
例えば、業界におけるトレンドや実績を紹介する記事は、その業界におけるリーダーシップ性をアピールでき、事例を紹介するコンテンツではサービスや商品そのものの良さを知ってもらうことができます。結果として、オーガニックマーケティングをきっかけに認知度を上げ、最終的にロイヤリティを高めることに繋がることが期待できます。
ターゲット層にとって需要の高いコンテンツを定期的に提供することで、検索エンジンでの上位表示が期待でき、自然検索からの訪問者が増加する傾向にあります。自然検索からの流入を増やすことで、自社や商品・サービスへの関心を高め、信頼性を構築することが可能となります。
その結果、ブランドの認知度や信頼性が向上し、最終的に商品の購買やサービスの申し込みといったコンバージョンにつなげることができます。そのため、企業が継続的にユーザーの需要を理解し、適切な情報発信を行うことで安定した集客を目指せます。
SNSやメールマガジンなどのプラットフォームを活用することで、ユーザーからのフィードバックを受け取り、双方向のコミュニケーションを促進できます。双方向のコミュニケーションを実現するためには、企業が継続的に情報を発信し、ユーザーの需要を理解し続けることが重要です。
さらに、このようなコミュニケーションは、最終的にファンコミュニティの形成につなげることができます。また、口コミサイトやシェア機能を活用することで、新たな顧客獲得の機会も広がります。その結果、ブランド全体のエンゲージメントや信頼性が一層強化されます。
オーガニックマーケティングは継続的な取り組みが必要な長期戦略であるため、成果が出るまでに時間がかかるということが一つの大きな留意点です。検索エンジンの上位表示やコミュニティの形成など、信頼性や認知度の向上には長期的な時間の投資が必要で、即効性に欠けると感じるかもしれません。
💡ユーザー目線のコンテンツで効果を最大化📈
そのため解決策としては、多種多様なプラットフォームなどを通じて企業の露出を増やしたり、ユーザーに対して価値の高い情報を継続的・積極的に発信し続けることが重要です。とくに企業や自社サービスに関する情報だけでなく、ユーザー目線で需要がある情報に焦点を当てることが重要です。
この手法は、ユーザー生成コンテンツ(UGC)やソーシャルメディアでの拡散など、企業が直接管理できない要素に大きく依存します。そのため、アルゴリズムの変更や予測不可能な外部要因によって、計画通りの成果が得られないリスクが常に伴います。
💡徹底したモニタリングとUGCキャンペーン👀✨
その対策として、アルゴリズムの変動を継続的にモニタリングし、施策を適宜調整することが重要です。また、UGCを戦略的に活用し、UGCキャンペーンを設計することで、好意的な投稿を増やし、ブランドへのポジティブな認識を強化することが有効です。
オーガニックマーケティングは、短期的な数値化が難しく、投資対効果(ROI)の正確な予測が難しい点も留意点の一つです。長期的なブランド価値の向上を目指す一方で、具体的な売上や利益につながるまでの過程が不透明なため、経営判断において成果を測定しにくいという課題があります。
マーケティングツールでROIを可視化
まずは、KPIを短・中・長期で設定することが重要です。長期的な目標ほど抽象的になりがちです。そこで、長期目標を細分化したり、逆算した短期KPIとすることで、具体的かつアクションが取りやすくなります。
マーケティングにおいてもKPIとされる指標はさまざまありますが、代表的な流入数、エンゲージメント率、リード獲得数などの指標を具体的にモニタリングすることで、短期目標を実現しやすくなるほか、ユーザー理解も進みます。こういった分析を行う際にGoogleアナリティクスやPtengineなどのマーケティングツールを活用することで、多角的にユーザーを分析することが重要となります。
このように最初の接点からコンバージョンまでの流れを分析することで、どのコンテンツが成果につながっているのかを明確にすることができます。さらに、ABテストを活用すれば、記事のタイトル、CTAなどを細かく分析することで、改善を重ね、より効果的なコンテンツへと更新していけるのです。
テスラは広告費をほとんど使わず、顧客の満足度を活用したオーガニックマーケティングで成長することに成功しました。例えば、製品を利用したユーザーがその魅力を自発的に発信するUGCを使用することで、ユーザーに広告を代わりに作ってもらえると考えました。
また、リファラルプログラムという紹介制度を採用し、既存顧客が新規顧客を紹介すると特典が得られるようなオーガニック成長のやり方を採用しています。このようにテスラは従来の広告に頼らず、製品の満足度を活用した口コミマーケティングによって持続的なオーガニック成長を実現しています。
AirbnbはSNSを活用し、ユーザーとのエンゲージメントを高めながら、強いコミュニティを形成することでオーガニック成長を実現しました。例えば、ホストや旅行者に自身の宿泊体験をSNSでシェアすることを促し、リアルな口コミが自然と広がる仕組みを作っています。このようなユーザーが発信するコンテンツを通じて新規顧客の獲得につなげています。
また、#AirbnbExperiencesというハッシュタグを活用し、旅行者が自身のユニークな体験を共有できる場を提供しています。このようなSNS活動により、ユーザー同士のつながりが生まれ、自然な形でAirbnbのコミュニティを形成することに成功しました。
Ptmindは、オールインワンのWeb体験最適化プラットフォーム「Ptengine」を提供し、口コミベースにサービスの拡大に成功しました。
その一環として、ブログを通じてウェブマーケターに有益な情報を発信し、ユーザーの関心に沿ったコンテンツを提供。また、ユーザー会を開催し、マーケター同士が悩みや成功事例を共有できる場を設けることで、コミュニティの形成を促進し、ユーザーエンゲージメントを強化しました。
さらに、自社のウェブマーケティングツールを最大限に活用し、自社サイトの訪問者の行動を徹底的にモニタリングしました。ヒートマップ機能やCTR、A/Bテストなどを活用し、実際の効果を正確に測定し、最適なマーケティング施策を実践しました。
このように、広告費をほとんどかけずに、ユーザーを通じて自社商品の魅力を広めるオーガニック戦略を採用しています。
コスメショップブランドであるSephoraは、Beauty Insiderというユーザー同士が繋がれるプラットフォームを作り、ユーザー同士のコミュニティを作ることでユーザーエンゲージメントを高めることに成功しました。
このオンラインプラットフォームではユーザーがユーザーに美容に関する悩み相談をしたり、口コミを書いたりなど、ユーザー同士が情報交換をできる場所です。
このようにインフルエンサーや企業によるスポンサーがない中、ユーザーが生の声を交換できるということで、実際に非常に人気なプラットフォームへと成長しました。ユーザー自身が体験や意見を共有することで、ブランドの信頼性が高まり、自然なPR効果と売り上げ向上につながった事例です。
本記事では広告費をかけずに検索エンジンやSNSを活用し、顧客にリーチするマーケティング手法を紹介しました。広告に対する不信感が高まるなか、信頼性のある情報提供が重要視されており、長期的なブランド成長に貢献します。
ブログ記事、自社SNS・コンテンツマーケティング、UGC(ユーザー生成コンテンツ)は特に効果的なオーガニックマーケティング手法です。ブログ記事は検索流入を増やし、SNSはブランドの認知度やロイヤリティを向上させ、UGCはユーザーのリアルな声を活用し信頼性の高いプロモーションに貢献します。一方で、成果が出るまでに時間がかかることや、継続的かつ需要の高いコンテンツ作成の必要性がデメリットとして存在します。そのため、長期的な目線で適切な戦略を持って取り組むことが重要です。
参考文献