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CMOの役割が大きく変化。注目を集めているCGO(チーフ・グロース・オフィサー)とは?

2019年01月14日

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こんばんは。

日本でようやく浸透してきたCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)でしたが、一方アメリカではCMOを廃止し、CGO(チーフ・グロース・オフィサー)を新設する企業が現れています。我々の会社(Ptmind)は常にグロースさせるためにはどうしたらいいかという考えが根付いており、この動きを注視していました。そのようなわけで、今回はCGOについてお話したいと思います。

CGOってそもそも何?

CGOは他のCxOレイヤーの役割とは異なり、長期的なビジョンと企業全体のグロース目標を策定し、それを実現させるために企業文化のイノーベーションからはじまり、マーケティング、セールス、研究開発、財務など全体を最適化させる役割を担っています。CMOのようにマーケティングに特化した幹部ではなく全体を俯瞰しグロースさせやすい体制を作ることが大きなミッションとなります。

CGOを新設した企業

コルゲート、モンデリーズ、コカ・コーラなど著名なグローバル企業が新設しはじめている模様です。2017年にはマーケティング界をリードするコカ・コーラがCGOを取り入れ一気に注目されました。最近を調べていると….なんとなんと、資生堂アメリカズが2019年1月 からCGOを新設すると発表しています。

CGOが必要とされる理由とは?

企業間の競争が激しくなった現在では、もはや従来(伝統的)の方法では、大きな成長が見込みづらくなっていることは言うまでもありません。それが最もの要因です。そのような中でも成長するために今後、2つのポイントを意識する必要があると言われています。

1.部門別の成果ではなく、企業全体の成果

すべてのCxOの役割は、それぞれの部門の成果を管理していますが、大きな成果を上げるために会社全体の成長を促進することに専念できる幹部の必要性が高まっています。その成長を高めるためにはこの変化が早い時代についていける全体最適された組織体が急務になっていると言えます。

2.マーケティング(広告)への依存の脱却、企業構造の再評価

コカ・コーラも数十年にわたり独占的に広告及びその他のマーケティング活動で成長し続けることができましたが、”Share a Coke”や”Taste the Feeling”のキャンペーンを行い

国内では影響を与えたものの、グローバルの視点で見ると成功したとはいなかったようです。それを機に今後はマーケティングが成長の主要要因の道ではないと認識しCGOを

新設したと言われています。広告に頼らない体制を構築させることが必要とされています。

CGOの候補者が答えなければいけない5つの質問

もし、CGOを新設する場合やCGOを目指す場合は以下のような質問に答えられるような方と言えます。

(あくまで個人的なところでざっくりではありますが…)

1. 成長させるためにどのような計画がありますか?

CGOとして、組織の最も重要な戦略計画を構築する必要があります。

2. どうしてそのような計画を作りましたか?

顧客、見込み、競合、市場動向、経済データなどのデータを元に分析し、その計画を立てた理由をデータ(根拠)をもちいながら十分に説明する必要があります。

3. どのように実行しますか?

どのようなリソース、マーケティングツールが必要か、営業チームはどのように関わるのか?など全体的に説明する必要があります。

4. どのようなスケジュールで実行しますか?

目標数値、ToDo、再評価も含めスケジュールを組み説明する必要があります。

5. どのように成果(数値)を管理しますか?

最終ゴールから逆算し、各部門やフルファネルでどのように定量的に計測を行い、どうしてそのような数値をモニタリングする必要があるのかも説明する必要があります。

CGOに注目が集まる = データドリブン体制の注目が高まる

今後、企業を(大きく)成長させるためには、縦割りで最適化するのではなく企業全体を連動させていく動きが必要とされていきます。まだまだ日本は文化的に縦割りが根深いですが、横ぐしの部門が新設されたり、マス広告チームとデジタル広告チームの統合されたりと日本でも少しずつではありますがそのような動きを聞きますよね。各部門を連動させるためには自ずと、散乱しているデータや連動性のない分断された指標を見ている環境から1箇所に集約され、同じ指標を企業全体が確認できる状態が求められていくはずです。データドリブンはグロースさせるための重要なファクトといった内容を前回お話しましたが、今回のお話も繋がってきます。ぜひ、お時間あれば見てください。

では、今日はこの辺で^^

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